グロムス腫瘍 病名が分かるまでと摘出手術体験

グロムス腫瘍(グロームス腫瘍)

聞きなれない名前のこの病気をご存じでしょうか?

私は左手の中指にできたこの腫瘍による痛みにずっと苦しめられてきました。

今回は治療のための病院探しと、手術体験についてお話します。

同じような症状に悩む人の参考になれば幸いです。

グロムス腫瘍ってなに?

グロムス腫瘍とは、主に指先、爪の下に発生することが多い腫瘍です。

ほとんどは良性ですが、小さくても激しい痛みを伴いやすい特徴があります。

刺激による痛みだけでなく、寒さ冷たさにも弱く、私の場合は生理前などの血流が滞った時にも痛みが出ていました。

私はこの病名にたどり着き、治療を受けられるまで15年以上かかったように思います。

いつから発症していたのか今となっては分かりませんが、最初は寒い時になんだか指先が痛む気がするな、という程度でした。

そのまま数年たち、おそらく腫瘍が大きくなるにつれて、痛みもどんどん大きくなっていきました。

ここ数年では、一旦痛み出すと我慢できないほど。

常に痛い、というわけではありませんが、特に冬場は毎日のように強い痛みに苦しめられていました。

寒さで痛む場合は、温めれば治りはするのですが、気温が低い時、お米を研ぐとき、冷たいものに触れるとき、どこかにぶつけた時、手をぎゅっと握られた時などなど、痛みポイントは日常の中にたくさんありました。

指の痛み

病院探しと病名がわかるまで

日常的に痛みが出るようになり、またその痛みが強かったため、病院にも行きました。

困ったのは、何科を受診したらいいのかが分からないこと。

指の痛みで検索しても、自覚症状と合致する症例は出てきません。

まずは整形外科から、皮膚科、神経科を併設した内科など、計5つほどの病院を受診しました。

超音波検査やレントゲン検査等してもらいましたが、どこも原因不明と言われるばかりで、痛み止めや血流をよくするためのビタミン剤のようなものを処方されたり。

もちろん症状がよくなることはなく、何も解決しないまま2年ほど。

行く先々で「何もない」と言われ、気のせいじゃないかと言わんばかりの態度を取られた病院もあり、受診すること自体がためらわれるようになりました。

でも、痛みはさらに悪化していきます。

ある時、脇にできた粉瘤を取ってもらうため、友人に紹介された、施術の対応が早いと評判の皮膚科を受診しました。

そこで相談し、超音波検査をしてもらったところ、ようやく「なにかありそうだ」と言われたのです。

原因不明の痛みが、ようやく認められたようで本当に嬉しかったです。

病名が分かった今になって調べてみると、どうやら超音波やレントゲンでは映らないことも多いらしく、MRI検査を受けよ、とあります。

受診したお医者さんたちも、自分たちで分からないなら大きな病院を紹介してくれてもよかったんじゃ‥‥と今なら思いますが、日常生活に支障がないからと、軽く見られていたのかなぁ。。。

手術で腫瘍を摘出

診察の翌週、手術を受けることになりました。

後から調べてみると、みなさん1泊2日や2泊3日といった入院して手術を受けられている体験談ばかりが出てきました。

でもこの時はまだ、「グロムス腫瘍」ということは分かっておらず、「なにかあるっぽいから切って見てみよう」という感じでしたので、当然日帰り手術です。

正直覚悟が足りませんでした。

手術自体は部分麻酔を入れても1時間程度だったように思います。

明らかに脂肪でも肉でもない塊がある、とのことで、それを摘出していただきました。

見せてもらいましたが、直径5mm程度の半透明のコロンとした見た目で、平成初期(令和ではなく)にブームになったタピオカのようでした。

手術後、帰宅して麻酔が切れてくると、味わったことのない激痛に襲われました。

痛み止めを飲んでも効かない、眠れない。

身体全体から見ればこんなに小さな傷でも、指先は神経の集まるところなのだな、なんて考えながらも、痛みに耐える数日を過ごしました。

仕事がリモートワーク可能だったこと、あとは繁忙期でなくてよかった。。。

指の痛み

術後の経過と再発

病理検査の結果、「グロムス腫瘍」という珍しい腫瘍だったとお医者さんから説明がありました。

取ってしまえば快癒する病気だと。

これであの症状から解放されるのか、と、ホッとしたのですが…‥。

私の場合、最初の1年は痛みが軽くなったように感じましたが、2年ほど経つと、同じような症状が、、、

手術の傷の痛みにしては長すぎるし、もしかして、再発??

そこからまた、悩む日々が訪れました。

病名が分かっているので、以前よりは気は楽ですが、再発が腫瘍の取り残しだとすれば、同じ病院ではなくもう少し大きな病院に行った方がいいかも。

そうして訪れた、2度目の手術については別の機会に。

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