こんにちは、そらです。
私がいわゆる”婚活”を始めたのは30代も後半になってから。
8年半お付き合いした彼とお別れし、周囲の友人たちとも物理的に距離が離れたり、子供ができて生活リズムが合わなくなったり。
そうしたさみしさと、年齢的に子供が産めなくなるかも、という焦りから結婚を意識するようになりました。
そうして婚活市場に乗り出してみたものの、なんというか、自分の認識の甘さに打ちのめされ、、、
なんとなくで「結婚したい」と言っても、世の中はそう簡単ではないですよね。
分かったことは、婚活という市場では自分は品定めされる商品のひとつであるということ。
自然の出会いとは違い、戦略とブランディングが大事ということ。
やがてそんな婚活に疲れてしまい、そうまでして本当に結婚したいのかどうか疑問をいだくようになりました。
結局2年ほどあがいてみたものの、いっそひとりでも楽しく生きていこう、と、気持ちを入れ替えることに。
そうして、ひとりでも生きていける自分になるために行動し始めたところ、なぜか出会いが増え、1年たたずに結婚まですることになったのです。
今回は私が体験した婚活のあれこれと、婚活をやめてからやったこと、夫との出会いについて振り返ってみようと思います。

婚活はじめ
これまでの人生、正直結婚願望はあまり強くありませんでした。
それでもわりと長い間恋人が途切れたこともなく(一度お付き合いをすると長いタイプ)、なんとなくそのうち合う人と結婚するんだろうな、なんて呑気に暮らしていた私。
しかし、年齢的にこのままでは子供が産めなくなるかもしれない、と気づいた時に、急に自分の子供を育ててみたい、という欲求が生まれたのです。
気づくの遅いですよね。
いざ恋人募集を掲げてみたものの、長くひとりの人とつきあっていたため、恋愛の始め方ってどんなだったけ?状態。
年齢的にも合コンなどの集まりもなく。
自然の出会いって言っても職場の人とか、今さらすぎるし、、、人と関わるような趣味もなし。
出会いってどこにあるのかしら??
婚活あれこれ
婚活とひと言で言っても、世の中には様々な形態の出会いの場が提供されていますよね。
そこで、ひと通りオーソドックスな”婚活”と呼ばれるものを体験してみた個人的な感想を共有させていただきます。
婚活パーティー
婚活市場では様々なパーティーが企画されています。
いくつか参加してみて思ったのは、一度に話せる人数は限られているということ。
そして漠然としたものより、趣味や自分の好みに合ったテーマのものに参加したほうが、話しやすいということ。
私は「旅行好き」や「お酒好き」などのテーマのものに参加しました。
「ワインパーティー」のワインのしょぼさにはがっかりしましたが、、、
合コン的なものもありますが、基本的には用紙にプロフィールや趣味などを書き込み、それを見ながらお互いに会話をするパターンが多いです。
ただ、限られた時間でお互いを知るのはかなり難しく、会話が弾む以前にキャッチボールがナチュラルにできるだけで上出来ということも。
お話の得意でない方も多く、なんとか会話を繋げようとたくさん質問をして、面接みたいになってしまったり、、、
マッチングが成立したとしても、会場を出るころにはすでに気疲れしてしまっていて、男性とデートに繋がることは少なく。
むしろ同じ会に出席している女性と仲良くなることの方が多かったように思います。

マッチングアプリ
こちらでは6人の方とお会いしました。軽い気持ちで登録している人も多いため、いわゆる「普通の人」に会える確率は多いと感じました。
写真や文章の雰囲気から、なんとなく人となりを感じ取ることもできるため、ある程度やり取りの中で相性の見極めも可能かと思います。
ただし、本当に独り身かどうかや、プロフィールに嘘がないかは自分で判断しなければなりません。
写真も加工が強かったり10年以上前のものだったりすることも。
あとは会ったこともない人と、共通の話題を探りながらのメッセージのやり取りを、しかも複数人と同時進行で行うにはそれなりに時間を取られます。
初対面のひとと1対1で会う心理的ハードルの高さ。
実際にお会いして恋愛対象ではないな、と感じても、すぐに帰るわけにもいかず、気の進まない食事をし、連絡先交換や次のお誘いを断るストレス。
などなどのハードルはあります。
それでも、普段出会わない職種や違う環境の方とお話するのは新鮮で面白くもありました。
ただ、私の場合1人に会うだけでもわりと消耗が激しく、次の方と会うまでに少し休憩を挟んだりして。
たくさんの方とお会いするにはエネルギーと時間が必要でした。
でも、これらのハードルを乗り越えてたくさんの方とお会いしていったら、いいなと思える方にも出会えるかもしれないな、とは感じました。

最後の砦? 結婚相談所
お金を払ってまで、、、という気持ちが当初ありましたが、時間はどんどん過ぎていきます。
子供が欲しい気持ちがあったので、まずは試しで1年だけ、と決めて入所。
入会金が少なく、うまくいったときにのみ、成婚料を支払うタイプの相談所に登録することにしました。
プロフィールをWebで閲覧できるIBJという、約10万人が登録されいるデータシステムがあり、気になった方にはお見合いの申し込みをすることができます。
マッチングアプリの信頼性の高いバージョン、といった感じでしょうか。
私は月に1回~3回ほどお見合いを組んでいただきました。
良い点としては、やはり条件ありきなので、身元が間違いないという安心感があります。
また、担当の方にお相手について相談したりアドバイスを受けることができるのはいい点だと思います。
初回のお見合いは、基本的にはホテルのカフェでお茶をします。
そこでお互いに好印象であれば、相談所経由で連絡先を交換し、2回目のデートとなります。
婚活パーティーよりはゆっくりとお話をすることができますが、やはり初対面はどこか面接のような緊張感で気疲れはします。
女性慣れした方よりも、真面目なきちんとした方が多い印象です。
相談所の方がフォローしてくれる心強さがある反面、デートの度に相談所に結果報告をし、次のデートをするかどうかの判断が必要になります。
結婚相手としてYesかNoか、毎回ジャッジを迫られ、数回のデートの間に決断しなければならない、というプレッシャーもありました。
条件のいい方は何人もいらっしゃいましたし、何度かデートをした方もいました。
でも、残念ながらお付き合いをしたい、と思える方には出会えないまま、お金を払って活動している割には、自分には向いていないのかも、、、と。
最初に決めた期限通り1年間で退所することにしました。

「無理な婚活はやめよう」ソロ活期
結局、結婚相談所の1年間を含め2年以上活動して、結婚どころかなにも手ごたえがなかったわけです。
あれ、わたしってこんなにモテなかったっけ、、、
婚活市場でのアラフォーって、若く見えるとか、仕事ができるとか、関係ないんだなぁ、と、すっかり自信をなくしてしまいました。
あと、婚活って、全然楽しくない(私の感想ですが)。
会う人皆を「結婚相手」として品定めしてばかりだし、自分をよく見せようと背伸びして疲れてしまいます。
そして、貴重な週末の夜や休日をつぶして、無理して知らない人と喋って、必要以上に気を遣ったり、勝手に期待して、がっかりしたり。
条件を妥協すれば?なんて意見もあるかもしれませんが、条件だけでは一緒には暮らせないんですよね。
なのにずっと条件だけでお相手を探していたことに無理があったのかも。
ずっと一緒にいられるのって、相性や居心地のいい人であって、条件は後から付いてくるのかもな、と気づいたのは、今の夫と出会ってからです。
もちろん、大人なので、条件も大事ですけどね!
というか、この年齢で話が合う、価値観が合う、ということは、ある程度仕事への姿勢や収入も自分と近い可能性が高いのではないかしら。
結局、合わない人と無理して暮らすくらいなら、このまま独身の方が自由で楽しいのかも、なんて思い始めて、婚活をお休みすることにしました。

「無理に結婚しようとするのはやめよう」
幸い、そこそこの企業の正社員として一人でも困らないだけの収入もあります。
結婚しない、と決めたわけではありません。
でもひとまず、積極的な婚活はお休みすることにしました。
このままひとりで生きていくのかも、とふっきれたことで、ひとりでも生きていけるように、と行動が変わっていきました。
ひとりで暮らすための分譲マンションの購入も決めてしまいました。
>マンション購入のお話はこちら
独身アラフォー マンション購入に踏み切った理由 | そらいろ日記

「結婚」を意識しない出会い
そうして婚活から離れてみると、変な焦りもなくなり、とても気が楽になりました。
むしろ一人での暮らしのこれからが楽しみになり、あちこちひとりで出かけるようにもなりました。
そんな中、お出かけ帰りに一人居酒屋のカウンター席で食事をしていた時に、たまたま隣に座ったのが、今の夫です。
出会った時は恋愛対象として意識していたわけでもなく、関わりのない人だからこそ話しやすいのかな、という程度でしたが、なぜか初対面なのに居心地がよかったのです。
お酒も入っていたせいか話が弾み、その週末にはお気に入りのカレー屋にランチで訪れることに。
2か月後にはご両親に紹介されるという。
驚くほどとんとん拍子に話が進み、出会って1年弱のスピード婚でした。
夫曰く、「40才過ぎたら自然の出会いなんか滅多にないし、のんびり様子見してたらあっという間に時間が経つ。人生の残り時間の時間を楽しく過ごすために、チャンスと思ったらすぐに動かないと」だそう。

出会いについては、気負いがなくなったのがよかったのか、ひとりでどこへでも出かけるようになったのがよかったのか、、、
ひとつ言えるのは、相手に合わせて気疲ればかりしていた「婚活」期より、自分のペースで自分のやりたいことの中で出会った人と話すのはとっても楽だ、ということ。
必ずしも恋愛対象とは限りませんが、自分を装う必要がない状態での出会いだったからこそ、お互い自然体で仲良くなれたのかもしれません。
ひとりで出かけたからといって、知らない人とお話する機会ってそう多くないかとは思います。
私の場合、コロナ禍、好きなお店を応援したい気持ちからひとりで飲みに行くこともありました。
複数人での宴会などが減った反面、ひとり飲みしている人もちらほらいて、時にはそんな誰かとおしゃべりすることも。
ひとりで楽しめることを増やそうと、ひとり旅に出たり、運動不足解消のために地域の山登りサークルやランニングサークルへの参加もいいなと思っていろいろ調べました。
結局始めたのはヨガなので、周りは女性ばかりでしたが。
日常の中に出会いがない、と言う人は、やはり同じ生活を続けているだけでは出会いは少ないままかなと思います。
出会いはおまけと考え、興味の持てることに1歩、踏み出してみて、新しい環境を楽しむうちに、もしかすると新しい出会いにも巡り合えるかもです。
私の場合、断捨離を始めたことも影響していたように思います。
要らないものを処分することで、自分に必要なものが分かり、フットワークが軽くなったというか、前向きに行動できるようになった気がします。
新しい出会いを呼び込むには、身軽になった方がいいのかも。
断捨離で起こった変化についてはこちら
断捨離する目的って?断捨離の思わぬ効果とは | そらいろ日記
ちなみに余談ですが、10年彼女がいなかった友人は、ひとり旅で泊まった離島の民宿で出会った女性と結婚しました。
宿泊客みなで食卓を囲むタイプのお宿だったことと、台風で船が欠航しほぼ宿に閉じこもることとなったことで、お話する時間が増えて仲良くなれたんだとか。
あとはたまたま地元が近かったため、旅行から帰ってからも会うようになったそう。
「見た目は好みなわけじゃなかったけど、話してみたらすごくいい子だった」んだとか。
生意気な。
お互いひとり旅じゃなかったら、そこまで仲良くなることはなかったかもしれないと言っていました。


人生何があるか分からないですね!


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